チェーンリング小径化、待った無し!
高校に進学したばかりの頃、自転車好きの友人に誘われて一度だけ正丸峠を登った事がある。
体力には自身が無いのに、何となくその場のノリで承諾してしまった。
さいたま市から正丸峠までの自走である。
峠を半分程登った頃には友人も辛そうだったが、先に根を上げたのは私のほうだった。
だが友人は「あと少しで頂上だから頑張ろう」と、振り向き声を掛けてくれた。
「ここまで登って来れたんだ、もう少しだよ。一緒に頂上からの景色を見よう」
私はもう限界だったのだが、私が足を着き止まる度に励ましてくれた友人のおかげで、何とか頂上まで登りきることが出来た。
一人だったら途中で諦めていた。
あのとき友人と頂上から見た風景と、ジュースの美味さは今でも忘れてはいない。
因みに最近ネットで調べてみたら、ロードマンの一番軽いギアはフロント40T リア24Tらしいので、ギア比は1.67である。
ずいぶんと重たかったんだな。
さて本題です。
最近、冬が過ぎて暖かくなったら峠を登りたいと思うようになった。
自宅から一番近い山は筑波山か奥多摩だが、どちらも自走では厳しそうな距離なので、多分クルマに積んで麓まで行くことになると思う。
私のクロスターの一番軽いギアはフロント28T リア23Tなので、ギア比は1.22だ。
峠の登りも何とか行けそうなギア比なのだが、年齢を考慮してもう少し軽く出来たら良いなと思いながら〇イクリー店内を物色していたら、こんな物を見つけてしまった。
インナーリング24T。シマノ製。お値段は税込み302円。
10速用だがインナーを常用する訳では無いし、フロントのチェーンリングが少し薄い位は問題なさそうなので、購入した。
そして、
組んでしまった、、、
ついでにチェーンも新調した。シマノ製だ。
走行距離は3000キロ弱だが、純正品のメーカー不明のチェーンは伸びるのが早い気がしたので、外して新品と比較したらやはり伸びていた。
伸びたチェーンを使っていてはスプロケットの寿命を縮めてしまうので、長い目で見れば早めのチェーン交換はトータルコストを下げる事に繋がると思う。
なので、今回は少し早めだが交換。
インナートップでは、さすがにノーマルと同じコマ数ではプーリー部分でチェーン同士が接触したので、純正よりも2コマ少なくなるように詰めてから装着した。
コネクティングピンという物を初めて使用した。
チェーンカッターで押し込んでチェーンを結合し、
はみ出した部分を、
プライヤーで折る。
思っていたよりも簡単だった。
フロントディレーラーFD2403はインナー24Tさえも許容し、問題無く作動した。
シマノ、凄いな、、、
チェーンを繋いだ部分の動きが若干渋いが、これは乗っているうちに馴染むので問題無い。
これで一番軽いギアはフロント24Tリア23Tなので、ギア比は1.04になった。
フロント34Tリア32Tの1.06とほぼ同等である。
これなら大抵の登り坂は足を着かずに登りきれる気がする、多分。
チェーンリング歯枚構成が48T-36T-24Tという市販品には存在しない組み合わせになってしまったが、8カ月自転車に乗った結果、貧脚が8速のクロスレシオギアを使い切るにはフロントギアの小径化が必須だという答えに辿り着いてしまった。
近所に峠は無いが、23区内や柏や松戸辺りにも坂は有るので、近い内に試してみようと思う。
それでは。