パナモリフレームと出会ってしまった
今年は桜の開花も早く、東京都内では早くも葉桜になろうとしている。
ここの所、休日が寒かったり風が強かったり雨だったりで、中々自転車で出かけるモチベーションが上がらなかったのだが、やっと穏やかな暖かさの休日がやって来た。
世間ではコロナの影響で外出を自粛する風潮が広まっているのだが、外出せずに桜が散ってしまうのをこのまま見過ごすのもつまらない。
江戸川区には千本桜の名所が2ヶ所もあるのだ。
ええい、密閉された空間に行く訳では無いし、マスクをして自転車で桜見物決行である。
満開を少し過ぎたあたりで、ギリギリセーフである。
至る所で桜吹雪である。
やはり桜は、一斉に咲いて一気に散り行く姿が美しい。
日本人は古来から、春の数日間だけ桜が満開になるこの刹那を見たいが為に、いたる所に桜の木を植林し続けているのだ。
素晴らしい。
あれ?
良く見ると、私のcaad8のリアディレーラーがいつの間にか105になっているではないか!
いや別に11速化したとかでは無く、このssの105は5701なので10速用だから、9速にも転用が利く、それだけの話である。
勿論〇イクリーで買った中古品である。
SORAのディレーラーから105に交換したら、変速フィールが幾らか向上した。
今までは「カチャン、カチャン」だったのが、「スチャ、スチャ」に変わった。
最初はリアの変速の度に「お」と声が出るくらいに良くなった。
だから何だという話なのだが、自己満足の世界なのだから、私はそれで良い。
さて今日は気まぐれで、通りすがりのとある自転車屋に寄ってみた。
実は私は、キャリパーブレーキが装着出来る身体のサイズに合ったフレームで自転車をもう一台組めたら楽しいだろうな、などと漠然と考えていたのだ。
カーボンフレームが欲しい衝動がある訳でも無く、だからと言ってアルミのフレームの自転車をこれ以上増やしてどうする?などと自問自答しつつ悶々とした日々を送っていたのだが、今日何となく通りすがった自転車屋は、フランチャイズの全国でよく見る自転車屋なのに、何故かその店舗には、やたらとフレームが吊り下げられていたのだ。
「あれ、ここの〇オ、他の店舗とは少し雰囲気違うな、、、このフレーム、全部売り物なのかな?掘り出し物の中古フレームなんて有ったりするのかな、、、」
店の外からガラス越しに覗きこんでいると、店主が現れ
「何かお探しですか?」
という、よくある展開である。
「このフレームって、全部売り物なんですか?」
話を聞くと、お客さんの預かり物だったり、修理依頼中だったり、店員店主の私物だったりらしい。
「ああ、まあそうですよね」
「フレーム探してるんですか?」
「ええまあ、、中古のフレームから一台組んで見たい気がしてるだけなんで、無ければいいです」
しかし、立ち去ろうとする私とCAAD8に店主の熱い視線が、、、
「どんなタイプのフレームをお探しですか?」
まあ漠然としたイメージしか沸いていなかったので、アルミの自転車3台所有してどうする!と思いつつも、カーボンは高そうだし実はあまり興味が無かったりなので、やっぱり安価はアルミかな?を思ったので、咄嗟に口から出た言葉は、
「アルミかな、、、」
なのだが、
「その自転車のサイズ560くらいでしょ?お客さんにピッタリのフレーム有るから、良かったら見ていきませんか?鉄だけど」
鉄?クロモリか!今まで全然考えていなかった選択出て来たぞ!
言われるがままに、店の奥でなにやらゴソゴソ始めた店主を待つこと数分、、、
そして、出てきやがったのは、コイツだった、、、
なんか凄いの出てきたぞ!
26年前のパナモリで、タンゲのフォークがクロームメッキで、フレームは見たことが無い亜鉛メッキである。
トップチューブ長は560.
寸法的には私にジャストフィットである。
「フレームだけだとイメージ沸かないだろうから、店にあるパーツをさっと組みました。またがっちゃってください」
おい!メッキのクロモリにこのホイールは反則だろう!滅茶苦茶カッコイイぞ!
「このホイールは日本に2本しかないカーボンホイールで、50万円です。売り物じゃないですけど。」
〇オサイクルなのに、ここの店主、只者じゃないぞ!
「フレームとフォークだけで良いんですけど、、、、因みにお値段は、、、?」
「35000円プラス、新品のアルミヘッドパーツ代と圧入の工賃3000円でいかがですか?」
やばい、取り敢えず持ってる部品で、ある程度までは組めちゃうぞ、、、
「キャリパーブレーキの予備持って無いんですよ、、、」
「テクトロので良かったら、これユーズドですけど、前後2000円でどうですか?」
「これに合うスレッドのステムも、シートポストも無いんですけど、、、」
「ユーズドで良ければ安くお譲りしますよ」
「ハンドルもお、、、」
「倉庫(店主の自宅)漁れば、なんか出てきますよ(笑)」
ええ、決めましたよ、、、。
買いますよ、これ。
今までクロモリに興味が無かったと言えば嘘になる。
多分、ただ出会うきっかけが無かっただけなのだ。
そう思う事にしよう。
それでは。
[http://:title]
[http://:title]
[http://:title]
[http://:title]