クロスターさん、納車される。
さて、朝になったので走りに行く事にした。
いつもの平日より2時間程多めに寝れたので体調は万全である。
少々風が強い気もするが、見事な晴天だ。
しかし江戸川の土手の上の風は少々どころでは無く、結構強めの向かい風であった、、、
これはまずい。
出せる速度はせいぜい16~17キロくらいである。
無理すれば20キロ以上出せない事もないが、序盤から頑張ってしまうと後半バテバテになるのが目に見えているので、行きは極力軽いギアを使い休憩もしっかり取った。
上の写真はいつもは素通りしてしまう高台の公園からの景色である。
かなり早めの休憩になってしまったが、強めの向かい風のお陰で中々良い景色を見る事が出来た。
写真では良く解らないが、肉眼では富士山のシルエットもうっすら確認出来た。
往復60キロは走ろうと思っていたのだが、強風で足にじわじわ疲労が貯まってきている気がしたので、25キロ程走った辺りでトイレと補給の休憩を取り帰路に着いた。
帰りは、みんな大好きな追い風巡行である。
私は無風状態でも時速30キロの維持は困難なのだが、今日ばかりは無理する事無く30キロを維持し、休憩無しで一気に家まで走って来ることが出来た。
本題に戻そう。
4月某日朝9時。
私は開店時間ぴったりに徒歩で自転車屋に到着した。
クロスターさんを受け取る為である。
リュックの中には水筒とおにぎり、財布、夏用のオートバイ用グローブ。
自転車を受け取ったらそのまま走りに行く気満々である。
Wレバーしか知らない私は、ラピッドファイヤなる変速機の操作方法を店の兄ちゃんから説明されたが、いまいちピンと来なかった。
まあ、慣れればなんとかなるだろう。
一緒に買った空気入れをでかいコンビニ袋に入れた状態で受け取ってしまったので、空気入れを一旦家に置き、いざ出発である。
目的地は決めていなかったが、江戸川サイクリングロードを北上し、疲れたら引き返そうと思っていた。
しかし、5キロも走らないうちに大誤算が訪れた。
背中が重い、、、そして暑い、、、
大荷物を背負って自転車に乗れば、当然である。
とにかく荷物を減らそうと思い、停車し土手に座っておにぎりを食べた。
青い空、土手の緑、心地よい風、そして目の前を流れる大きな川。
流れる雲をのんびりと見上げて眺めるのは、何年ぶりの事だろうか。
こんな景色を見ながら食べるおにぎりは最高に美味かった。
私は一旦家に引き返し厚手のパーカーを脱ぎ捨てた。
重い水筒もリュックから出し、荷物を軽くして再び自転車屋に行き、ボトルケージを付けてもらった。
自販機で買ったポカリをフレームにぶっ刺し、さあ再び行くとしようか、夢の世界へ。
この日は三郷市に入って少し行った辺りで引き返した。
トップの写真はその時に撮ったものである。
その後パーツクリーナーを買うために葛西のホムセンに寄ってから帰宅した。
まだサイコンを付けていなかったが、地図でなぞったらおおよそ60キロ程の走行だった。
そうそう、クロスターの乗り味だが、最初の印象は「とにかく硬い」だった。
初体験のアルミフレームにアルミフォークである。
路面からの振動が、ガンガンとダイレクトに尻や手のひらに伝わってくるのだ。
オートバイ用グローブ持参で正解であった。とても素手では乗れないと思った。
そして、ハンドリングが恐ろしくクイックだと思った。
まあこれも慣れの問題で、今は特に何も不満は感じていない。
さて初乗りの帰り道であるが、尻に違和感を感じ始めていた。
最初はかすかに痛い程度だったのが、とても痛いに変わって来たのだ。
私はこの頃、自転車の乗り方というものをまるで理解していなかったのだ。
オートバイは腰で乗る乗り物である。
オフロードは別として、基本的にハンドルへの入力は行わず手は添えるだけだ。
そして体重はどっかりとシートに預けて乗るのが基本である。そのほうが安定する。
長年この乗り方が身に付いてしまっていた私は、重大な勘違いをしていたのである。
「自転車もオートバイも同じ二輪車なので、きっと乗り方は同じ」
大間違いも良い所である。
私は一日中自転車の小さく硬いサドルにどっかりと全体重を乗せて走っていたのだ、、、
この勘違いの結果が、初乗りで患った1ヶ月に及ぶ尻痛であった。
この勘違いに早い時期に気付けて幸運であった。
苦痛が伴う趣味ならば絶対に長続きはしなかったであろう。
乗り方を改善し、サドルの高さや前後位置、ハンドルやSTIの位置等ポジションもしっかり出した今では、100キロくらいまでなら尻は痛くならない。
純正サドルの出来が良いのか、サドルと尻の相性が良いのか、単純に尻が鍛えられたのかは解らんが、レーパン無しでも余裕である。
しかし、実は尻の腫れと痛みが引くまでの1ヶ月間は、amazonで買った激安の柔らかいふかふかサドルをクロスターさんに装着して凌いでいたのは、ここだけの話である。
それでは。