必要に迫られ、フロント多段化
CAAD8のケーブルガイドがようやく到着した。
シマノのケーブルガイドはビス止めでしっかり固定されるのだが、これはフレームのBB下の穴に突起を嵌めるだけの作りのようだ。
試しにフレームに取り付けてみると、、、
ちょっとユルユルである。
ケーブルのテンションで固定しろと言うのか?
意図的にこういう作りなのか、単純に精度が出ていないのか解らないが、良く出来たフレームなのにこういう所はアメ車なんだな。
しかも、リア用のケーブルだけを通すと、左(フロント用)側がフレームから浮いてしまい、ケーブルガイド自体も右側に斜めに寄ってしまう。
フロントシングルのままで乗り続けると、いずれケーブルガイドの突起部分が折れて、ケーブルガイド本体が外れる所まで、容易に想像出来てしまった。
ケーブル2本のテンションで左右均等に固定しろ、と。
フロントシングルでは組めない仕様ですよ、と。
仕方が無い。
フロントシングルで何も不自由はしていないのだが、今の私に残された選択肢は、フロントディレーラーを装着する事だけになってしまったようだ。
まず左側にもバーコンを装着する為、ハンドル左側にも穴を二箇所開ける。
ああ、面倒臭い。
旧クラリスの170mmの3枚クランクも持っているのだが、175mmのクランクアームで走りたいので、アセラの175mmクランクからシングル用チェーンリングを外し、アウターとセンターを装着する事にする。
新品のアセラのクランクセットから外した未使用品だ。
今回はインナーは装着しない。
さて、問題のフロントディレーラーだが、手持ちの下引きのMTB用を使ってもよいのだが、それだと気まぐれでドロップハンドルとSTIを装着したくなった時に、フロントディレーラーを引けなくなってしまう。
なので今回は手持ちの旧クラリスのトリプルクランク用ディレーラーを使う。
実はロード用FDとアウター44tの組み合わせは、以前クロスターに組んで一度失敗している。
この時は、センターとアウター間のチェーンの移動が辛うじて出来る程度で、とても快適な操作感と言えるものでは無かった。
クロスターはボトルケージ取り付け用のネジ穴の位置が低く、ロード用FDを適正な位置に取り付ける事が出来なかったのだ。
アウターリングとディレーラーの位置が離れすぎていた。
過去に失敗している組み合わせの部品をまた装着する事になるのだが、CAAD8はボトルケージ取り付け用のネジ穴の位置がクロスターよりも上部だ。
CAAD8はアウター44tでもFDを適正な位置に装着出来るかもしれない。
そこに賭けるしかない。
トリプルクランク用のFDなのだが、インナー側の調整ボルトで追い込んだら、センターとアウターのみで普通に使えるようになった。
前回はFDをいくら調整しても快適な動作にならなかったのだが、今回は成功である。
普通にサクサクと変速出来る。
一応インナー扱いのセンターリングは32tを組んだが、おそらく使うのは急坂だけだと思う。
ま、保険の一枚だ。
すっかりフロント38tシングルに慣れてしまっていたので、44tとは言えアウターで走るのはキツイかなと思っていたのだが、意外と普通に走れる。
リアは20tと17tの上げ下げがメインになってしまうと厳しいかなとも思っていたが、これも意外と20tの使用頻度は低そうだ。
17tと15tで結構走れる。
クロスターよりも重いギアで、普通に走れてしまうフレームなんだな。
まあ19tと21tが欲しくなったら、その時は手持ちの8速スプロケットに変更するまでである。
8速でもバーコンはフリクションでも使えるので、問題無い。
それでは。